【大阪支局】枚方市穂谷地区は、電気柵や捕獲檻、ワイヤメッシュを駆使して農地約36ヘクタールを獣害から守っている。対策に当たるのは枚方市穂谷支部(構成員56人)。谷口太支部長(55)は「2016年に4人、現在では9人が狩猟免許を取得し、有害駆除許可を得て対処している」と話す。17年から同支部独自に助成金制度を設定し、電気柵設置時の助成で現在は202台を設置した。捕獲檻6基は、公益社団法人大阪府猟友会北河内支部から借り、イノシシが出没する地域に設置し、捕獲した場合は、猟友会に処分を依頼。谷口支部長は「免許取得者ごとに捕獲檻の担当を決めて管理し、昨年は約40頭を捕獲した」と成果を話す。20年からは、支部の助成とNOSAI大阪(大阪府農業共済組合)の有害鳥獣損害防止事業およびJA北河内の助成事業を活用し、ワイヤメッシュでの対策を始めた。ワイヤメッシュに防草シートを掛けて設置することで、イノシシの視界を遮ることとなり、農地への侵入を妨げる効果があったという。
〈写真:ワイヤメッシュに掛けた防草シートを確認する構成員〉