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品種絞り観光減収に対応【3月3週号 山形県】

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 【山形支局】観光イチゴ園「いちごガーデン」を営む寒河江市八鍬の髙橋庄次郎さん(66)は、来園者の減少による収入減を出荷で補おうと、品種を絞った栽培形態に切り替え、コロナ禍に立ち向かっている。昨春は一時的に閉園を余儀なくされた。今シーズンは感染予防に努め、780坪のハウスで「とちおとめ」「恋みのり」などを2万株ほど栽培し、週末を中心に来園者を迎え入れる。「糖度の高い完熟イチゴの食べ比べが観光園の醍醐味」と髙橋さん。品種を限定することで観光と出荷の両方を見据える。イチゴ狩り用以外の420坪では、洋菓子向けに四季成り性イチゴ「サマーティアラ」を作付けし、夏秋取りに取り組む。「質の良い国産夏秋イチゴの需要は高い」と、通年栽培にも取り組む。

〈写真:「熱意ある後継者が現れれば栽培のノウハウを継承し、設備を無償で譲ってもいい」と髙橋さん〉