農林水産省は2月26日、2021年産米などの都道府県別作付け意向(第1回、1月末現在)を発表した。主食用米では20年産実績と比べ28県が前年並み傾向で、減少傾向は19県、増加傾向はなかった=表参照。同省は主食用米の需給均衡には21年産で過去最大規模となる6万7千ヘクタール(生産量換算で36万トン)の作付け転換が必要だとする。需給緩和と米価下落の回避には、拡充された予算などを活用して地域の合意形成を図ることが重要だ。飼料用米など戦略作物へのさらなる転換を進められるか正念場を迎えている。
(2面・総合)