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イモ穴でサツマイモ貯蔵 自然の恵みで育まれる甘味【3月1週号 新潟県】

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 【新潟支局】佐渡市小木地域の村川チハルさん(64)は、母・中川ヤヨイさんが栽培するサツマイモを、通称「イモ穴」と呼ばれる岩室で保管している。熟成すると甘味が増す芋を蒸してつぶし、小麦粉と砂糖で練り合わせた「いももち」に加工して販売している。岩盤をくり抜いた岩室は、各家庭でそれぞれ管理。琴浦地区だけで約40室ある。高さは約2メートルで、広さは1~5畳程度だ。夏は涼しく冬は12~14度程度に保たれる。サツマイモを3~4カ月、長期保存することが可能で、条件の良い岩室ではそれ以上の保存もできるという。

〈写真:イモ穴と呼ばれる岩室〉