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年1万本出荷、わさび漬け販売、飲食店 三瓶わさびの魅力発信【2月3週号 島根県】

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 【島根支局】後世に残していこうと、1999年にワサビ栽培を始めた大田市三瓶町「かじか農園」の景山悟至さん(70)は、妻の美代子さんと従業員2人で1.2ヘクタールで栽培し、年間1万本以上を出荷する。栽培する「三瓶わさび」は、濃厚な風味と強い辛味が特徴の在来種だ。「採種から3年間、毎日のように畑に足を運んでやっと出荷する三瓶わさびは、皆さんに自信を持って薦めることができる」と景山さん。販売する「かじか農園のわさび漬け」は、酢漬け、味噌(みそ)漬け、醤油(しょうゆ)漬けの3種類があり、加工しても風味は損なわれない。2年前には、三瓶わさびを気軽に楽しんでもらいたいと、同市久手町に飲食店「かじか」をオープンした。常連の林正敏さんは「三瓶わさびは後味がすっきりして食べやすい。普段味わえない味が店では気軽に楽しめる。特にわさび茶漬けは絶品」と話す。

〈写真:わさび漬けを手に「皆さんに少しでも知ってもらえればうれしい」と景山さん夫妻〉