農林水産省は20日、農産物検査規格・米穀の取引に関する検討会(座長・大坪研一、新潟薬科大学応用生命科学部特任教授)を開き、目視による現行の農産物検査規格とは別に、穀粒判別器を使用する「機械鑑定を前提とした規格」の策定を提起。農家の所得向上につながる基盤とする新たな日本農林規格(JAS)を民間主導で制定する案も示した。新たな農産物検査規格は、専門家による検討チームを設け、規格項目の数値の定義などの議論を進めるとした。生産者、消費者双方に分かりやすく、品質などの情報が示される表示と証明の仕組み構築が課題となる。
(2面・総合)