政府は12月25日、2021年度から5年間の女性政策の方針や達成すべき目標を示した「第5次男女共同参画基本計画」を閣議決定した。「すべての女性が輝く令和の社会へ」を副題とし、政治や雇用、地域など10分野に新規22項目を含む93項目の成果目標を設けた。地方創生などの地域分野では、農業委員に占める女性の割合を19年度の12.1%から早期に20%、25年度までに30%に引き上げるなど10項目の成果目標を示した。女性の活躍が期待される一方、基幹的農業従事者に占める女性の割合減少など、女性が働きやすい環境整備の遅れが指摘されている。政策的な支援の拡充とともに地域の意識改革を促し、女性が活躍できる男女共同参画社会の実現を目指す必要がある。
(2面・総合)