宮城は、清らかな水と米どころの良質な稲わらに恵まれた和牛の産地で、ブランド牛肉「仙台牛」は、厳しい評価基準により格付けされる。数回にわたり全国肉用牛枝肉共励会で日本一を獲得するなど、仙台牛の実力は全国区となっている。「コロナに負けない」 ―― ひた向きに経営を守る3組の畜産農家を紹介する。
栗原市の鈴木秀一さんは、肥育牛80頭と繁殖牛26頭の一貫経営で、「子牛のときから粗飼料を多く与えることで胃が大きく、よく食べる牛に育つ。肥育時に濃厚飼料を多く食べてくれるため体が大きくなる」と40年以上にわたって「いかに食べさせるか」を飼養管理で追求してきた。
〈写真:「栗原産仙台牛を多くの方に食べてもらいたい」と鈴木さん〉