政府・与党は9日、2021年度畜産物政策価格と関連対策を決定した。加工原料乳生産者補給金は、20年度比で5銭引き下げて1キロ当たり8円26銭、条件不利地域で集乳を行う指定事業者(指定団体)などに交付する集送乳調整金は同5銭引き上げて2円59銭とした。合計は10円85銭で、20年度と同水準で決着した。総交付対象数量は20年度と同等の345万トン(20年度実績見込み比15万トン増)とした。肉用子牛の保証基準価格と合理化目標価格は、全畜種で20年度と同額に据え置いた。関連対策は、中小酪農経営などの生産基盤維持・強化対策などを拡充し、20年度並みとなる320億6千万円を確保した。
(2面・総合)