「土壌診断は圃場の状態を数値で確認でき、役に立つ。感覚で決めがちな施肥量の目安になる」と話すのは、山梨県都留市川棚の奥秋久さん(68)。NOSAI山梨(山梨県農業共済組合)は損害防止活動の一環として、8月から11月に申し込みを受け付け、土壌診断を実施している。水稲共済と果樹共済の加入圃場を対象に、ペーハーや電気伝導度のほか苦土やリン酸などを1シーズンに約600圃場調査し、結果に基づき施肥など改善策をアドバイス。同市の園田一二〈いちじ〉さん(71)は、診断結果に基づく施肥を実践して、収量改善につなげた。
(3面・農業保険)
〈写真上:NOSAI山梨の職員(左)と診断の結果を確認する園田さん〉
〈写真下:診断に使う土を採取する奥秋さん〉