農研機構九州沖縄農業研究センターは、イチゴの施設栽培で増収・省エネを両立する「局所適時CO2施用技術」を開発し、普及へ向けて実証を進めている。微細な穴の開いたチューブをイチゴの株元に設置し、光が十分あるときだけ高濃度の二酸化炭素(CO2)を供給。ハウス全体に施用する方式と比較して、効率的に光合成を促進させる。既存の燃焼式二酸化炭素発生機を活用し、配管なども自作できるため、コストを抑えて増収が図れると期待されている。
(7面・営農技術)
〈写真:自作の配管を確かめる熊本県山都町の田中千男喜さん。11月に局所施用のシステムをイチゴ「恋みのり」のハウスに導入した〉