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獣害対策に「鹿ソニック」 高周波で圃場への侵入防ぐ【12月2週号 山梨県】

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 【山梨支局】富士河口湖町にある自動車部品メーカー有限会社T・M・WORKS(轟英明代表取締役)では、農作物の獣害対策用品「鹿ソニック」を開発・販売している。鹿ソニックは、人間には聞こえない高周波を照射し野生動物を近づけない仕組み。元々はシカなどの野生動物と自動車との衝突事故を減らすため、独自の高周波技術で開発した製品だ。現在は自動車だけではなく、線路や農地、ゴルフ場、キャンプ場など顧客のニーズに合わせた製品になっており、富士急行線にも設置、JR中央線でも導入が予定されている。轟代表は「北海道のスイカ農家では、鹿ソニックを取り付けてから被害が無くなったと報告がありました」と話す。

〈写真:甲州市のスモモ畑に設置された鹿ソニック。電源付き鳥獣害対策用ソーラーパネル仕様。12キロヘルツから30キロヘルツの高周波を照射する。照射距離は70~80メートル〉