山口県は、かんきつ栽培で、灌水〈かんすい〉や液肥の管理を遠隔で監視・制御する「通信型マルドリシステム」を県内企業と共同で開発。かんきつの主産地、周防大島町のモデル団地で実証を進めている。スマートフォンやタブレットで液肥残量や通水状況を確認できるほか、灌水量や液肥濃度の設定、弁の開閉などの操作が可能だ。今年9月には特許を取得。栽培管理の見える化と省力化により、大規模園地の効率的な運営、高品質果実の安定生産につながると期待されている。
(7面・営農技術)
〈写真:モデル団地で制御部となるメインユニットを説明する山口県農林総合技術センター農業技術部柑きつ振興センターの中島勘太専門研究員〉