農研機構は10月29日、縞〈しま〉葉枯れ病に強い稲WCS(発酵粗飼料)専用の新品種「つきはやか」と「つきあやか」を育成したと発表した。いずれも、もみが少なく茎葉の収量が多い極短穂茎葉型〈ごくたんすいけいようがた〉品種で、早生の「つきはやか」は、これまでWCS専用品種の栽培が困難だった東北地域で、中生の「つきあやか」は、既存の中生品種「たちあやか」の栽培が難しかった縞葉枯れ病多発地帯での普及が可能になる。農研機構では、極短穂茎葉型品種と微細断収穫機、乳酸菌添加を組み合わせた高品質・低コストな技術体系の普及を図っており、2品種の育成で栽培適地の拡大と増産が期待できるとしている。
(7面・営農技術)