ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

稲作復興へ父子の挑戦【11月2週号 福島県】

201111_7.JPG

 【福島支局】東日本大震災で一度は絶たれた稲作経営を再開したのは、浪江町酒田の半谷好啓〈はんがい・よしひろ〉さん(67)と啓徳〈よしのり〉さん(34)親子。「コシヒカリ」「天のつぶ」「こがねもち」のほか、同地域では珍しい多収性品種「みつひかり」を作付ける。「震災の影響で何も耕作していない圃場を見ていられなかった」と啓徳さん。2018年に就農し、現在は水稲6.8ヘクタールの管理に取り組み、好啓さんは裏方で支える。「震災後、息子が会社を退職し就農してくれてうれしい」と好啓さん。15年に実証田として作付けを再開し、地域ではいち早く耕作に取り組んだ。「農業は天候との兼ね合いで、一筋縄ではいかないが、うまくつながってほしい」と希望を託す。

〈写真:生育状況を確認する啓徳さん(右)と好啓さん。「大切なのは、親子だからこそしっかりコミュニケーションを取ること」と啓徳さん〉