【鹿児島支局】プロサッカー選手だった阿久根市脇本の平秀斗さん(26)は、約2年前に現役を引退し実家の畜産業を継いだ。「小さいころからサッカーを応援してくれていた祖父への恩返しになれば」と就農を決意。祖父の義之さん(85)をはじめ、家族と共に繁殖牛42頭、肥育牛3頭の飼育に励んでいる。「周りの方からの『帰ってきたおかげでおじいちゃんが元気になったね』という言葉に支えられている」と秀斗さん。「生き物が相手で、最初は大変だった。でもやった分だけ結果につながると分かり、面白くなってきた」と話す。義之さんは「仕事を安心して任せられるようになった。作業の負担が減りました」と笑顔を見せる。
〈写真:「サッカーで培った周りの状況を見て考えることが役立っている」と秀斗さん〉