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わら細工 神社用から家庭用まで 「右肩上がりの良い年を祈念」【10月4週号 奈良県】

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 【奈良支局】葛城市のわら細工職人・池之側輝男〈いけのがわ・てるお〉さん(88)は、県内産の古代米やもち米のわらを使用して、神社用の大きなしめ縄や仁王像用の特大サイズのわらじ、家庭用のしめ縄など、これまでにたくさんのわら細工を生み出した。池之側さんが作るしめ縄は、右に反り上がっているのが特徴だ。「右肩上がりに良い年になってほしい」という思いを込めて、物差しで一つ一つ大きさを確認しながら、丁寧に作るという。県内外の寺院に仁王像用の特大サイズのわらじを奉納する。主な奉納先は、東大寺で140センチ、長谷寺で153センチの大きさだ。特大サイズのわらじは、池之側さんを含め3人がかりで1週間かけて2足作るという。

〈写真:「来年は良い年になってほしいと願いながら作っています」と池之側さん〉