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収入保険を支えに コロナ禍でも需要開拓へ【10月2週号 岡山県】

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 【岡山支局】美作市赤田のハウスで花を栽培する中野宏行さん(49)は、「平成30年7月豪雨」で多くの資材が流された経験から、収入保険には制度開始当初から加入する。昨年の猛暑でシクラメンの生育不良による減収が発生し、補てん金の支払いを受けた。積立部分だけの対象だったが、支払いの一部を国が補てんすると知り驚いたという。「自分の積立金が戻ってくるだけと思っていた。ばく大な収入減少ではなかったが、国に補償してもらえると思うと安心できる」。今年は新型コロナウイルスの影響で、母の日のカーネーション需要の減少などに多大なダメージを負ったが、中野さんは、市場での花壇苗の需要増加を実感している。新型コロナによる巣ごもり需要で、ガーデニングが見直されていることが要因とみている。逆境を糧に新たな需要を経営につなげることが今の目標だ。

〈写真:コリウスを摘心する中野さん。多くの品種をそろえる〉