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ソバの溝切り・播種・覆土を同時に【10月2週号 長崎県】

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 【長崎支局】「喜寿を迎え、趣味で始めたソバ作りで、溝切りに苦労しないようにと思い作りました」と話すのは、長与町でソバを10アール栽培する山田勝俊さん(80)。廃棄物を利用してソバ栽培の溝切り・播種・覆土を同時に行える農具を製作した。農具の本体は、6段変速の自転車を活用し、播種量を調整できるようにした。溝切り部分は一輪車のサドルの骨組みを使い、種受けの部分は、水稲の手動播種機と2リットルのペットボトル、床下収納庫などを利用。播種機とペットボトルでも播種量を調整できるという。覆土をする部分には、ステンレス板を加工して使っている。「播種は1メートルで3~3.5グラム、10アールで6~7キロを、計算したように播きます」と山田さん。農具を使う前の作業は、10アールを2人で約2日かかったが、現在は1人で40分で済むという。

〈写真:「以前製作した畝立て器をもとに、播種や覆土もできるように改良した」と山田さん(写真提供=山田さん)〉