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トマト「Uターン栽培」 誘引作業の時短に成果【10月2週号 岩手県】

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 【岩手支局】「学んだ技術を実践するのは難しいが、成果につながるのは面白い」と話すのは、ハウス11棟(31アール)でトマトを栽培する奥州市江刺岩谷堂の菊池孝さん(48)。パイプの上に伸ばしたつるを通し、果実の重さで自然につるを下ろす「Uターン栽培」に取り組んでいる。陸前高田市出身の菊池さんは、2005年に奥州市へ移住した。市内のトマト農家のもとで栽培について学び、14年に就農。現在は従業員2人を雇用し、「桃太郎」と「桃太郎はるか」の2品種のトマトを栽培している。トマト栽培は、支柱とつるをひもでくくり、生育を促す誘引作業が必要だが、以前は誘引の作業に時間がかかっていたという。「Uターン栽培を取り入れてから、今まで作業にかかっていた時間が削減した。その分、ほかの作業に時間を使うことができる」と菊池さん。

〈写真:トマトのUターン栽培。つるを自然に誘引させる〉