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防風林「食品ロス削減 家庭でできること【2020年10月1週号】」

 ▼10月は「食品ロス削減月間」だ。本来、食べられるのに捨てられる国内の食品ロス発生量は年間612万トン(2017年度)と推計され、世界の食料援助量約380万トンの1.6倍に相当する。食料の無駄遣いを減らすとともに、焼却処理の費用削減や二酸化炭素の発生抑制に通じる社会的な課題として、関係省庁が連携して推進する。
 ▼食品ロス量の半分近い284万トンは家庭の食べ残しや廃棄だという。捨てる理由は(1)食べきれなかった(2)傷ませてしまった(3)賞味・消費期限が切れてしまった――が上位を占める。余分に買わず、残さず食べるといった日常的な対応で相当量の削減を実現できるのだ。
 ▼保存の効く食品は、手を付けないまま放置され、賞味期限切れとなる例も多いそうだ。そのため冷蔵庫や収納庫の定期的な確認が推奨されている。期限の近い順に手前から並べる工夫などで、期限切れによる廃棄量の削減を図りたい。
 ▼賞味期限は、開封しない状態でおいしく食べられる期限であり、廃棄の目安ではないことも確認しておきたい。期限後も早めに食べれば無駄にならず、十分おいしく食べられる。まずは冷蔵庫や収納庫に食品が眠っていないか見てみよう。