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防風林「暑熱の夏 体調管理は万全に【2020年8月3週号】」

 ▼梅雨明け以降、太平洋側を中心に厳しい暑さに見舞われている。8月に入り、東京は連日気温30度を超え、35度超の猛暑日も10日から4日続いた(14日現在)。7月末までの「令和2年7月豪雨」から一転の猛暑で、熱中症にならないよう慎重に過ごしたい。
 ▼消防庁の速報値では、7月27日~8月9日の熱中症による救急搬送者1万90人のうち309人が農林漁業関係者だ。年齢を重ねるほど、暑さや水分不足に対する感覚機能や体の調整機能は低下するとされている。日中の作業では、感覚だけに頼らず、こまめの水分補給と早めの休憩を励行してほしい。
 ▼東京オリンピックパラリンピックは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い1年延長された。開催予定は、来年7月23日~8月8日、8月24日~9月5日だ。今年のような猛暑なら、特に屋外競技の競技者の負担が大き過ぎないかと心配になる。気象は年ごとの変動が大きく、コロナ禍の収束も見通せない中で先回りし過ぎだろうか。
 ▼メダルをかけたトップ選手の競い合いを楽しみたい。ただ、実力を十二分に発揮できる環境があってこそだ。