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水田転作でソバ "小畦立て"で収量倍増 ―― 播種技術を福井県農試が開発(7面・営農技術)【2020年8月2週号】

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 水田転作でのソバの増収技術として、福井県農業試験場が開発した「小畦〈こうね〉立て播種」が効果を発揮している。既存の播種機に専用の培土板を装着し、畦と排水溝を形成して、種子を地表より2~3センチ高い位置に埋め、苗立ちや長雨後の生育を向上させる。勝山市の中山間地の水田35ヘクタールで経営する農事組合法人エコ・ファームてらおでは、明渠〈めいきょ〉の設置などと組み合わせ、導入初年の2018年産で、従来の倍以上の10アール当たり収量90キロを実現した。簡単・低コストに導入可能な技術として、県農林水産部が、農機の設定や注意点などを示したマニュアルも作成して普及を図る。

(7面・営農技術)

〈写真:専用の培土板を説明する農事組合法人エコ・ファームてらお代表の森永新市さん。「湿田でも、収量が底上げできる」 〉