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中山間で省力・低コスト 水稲技術体系普及へ ―― 長野県農業試験場(7面・営農技術)【2020年8月1週号】

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 中山間水田農業の省力・低コスト化を目的に、長野県農業試験場では「密播疎植栽培」「流し込み施肥」「無コーティング種子湛水〈たんすい〉直播」を組み合わせた水稲技術体系の普及を目指している。収量は慣行の移植、施肥、またカルパーコーティングによる直播と同等であることを確認。5ヘクタール規模(移植4ヘクタール、直播1ヘクタール、播種作業は委託)の経営体を想定した試算では、省力化で約4ヘクタールの規模拡大が可能となり、10アール当たりの米生産費は8%削減、所得は6%増加の経営改善効果があるとしている。

(7面・営農技術)

〈写真:密播疎植の圃場で水稲の生育を確認する有限会社斉藤農園の斉藤岳雄専務取締役(右)と試験場作物部の上原泰主任研究員〉