【新潟支局】上越地域では昨年、高温少雨の影響で大豆の収穫量が思うように伸びなかった。そんな中、上越市板倉区の農事組合法人吉増生産組合は、徹底した栽培管理で10アール当たり270キロ(県平均174キロ、上越地域同168キロ)を記録した。同法人では水稲36ヘクタールのほか、水稲直播栽培後の雑草対策を兼ねて大豆を14ヘクタール栽培する。「地下水位が一目で分かるので、大豆作付け圃場でも効果的な灌水ができる」と同法人代表の深石克司さん(69)。深石さんが自信を見せるその方法は、圃場内に掘った深さ約1メートルの穴に直径約8センチの塩ビ管を差し込むというものだ。
〈写真:圃場に円筒状の穴を開ける器具と塩ビ管を手に深石さん。「効果的な灌水が実現できる」と話す〉