ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

父に学び農地を守りたい【島根県 6月3週号】

200617_3.jpg

 【島根支局】6月21日は「父の日」。大田市の坂本静雄さん(71)の長女・さやかさん(40)に、父への思いや目標などを話してもらった。


 普段は言えませんが、父から農業を通じて物を作る楽しさと大切さを学ばせてもらい、感謝しています。
 以前は金融機関に勤めていましたが、地域で農業をする人が減り、通勤中の景色に荒廃地が増えていくのを見るうちに、次第に農地を守りたいと思うようになりました。そして、今なら身近にいる父から技術を学べると考え、就農を決意しました。
 分からないことだらけのスタートだったので、1年間の農業体験の後、2018年4月に就農しました。就農した後にできた仲間から多くのことを学び、つながりの大切さを実感しています。
 現在は、繁殖和牛の飼育とトマト栽培を担当しています。父は主に水稲栽培を担当していて、忙しいときには助け合っています。
 今後の目標は、認定農業者の仲間入りをすることと、繁殖和牛を11頭に増やすことです。
 父は厳しい面もあり、ぶつかることもありますが、正しいのはいつも父ですね。これからも元気に頑張って見守ってほしいです。

〈写真:さやかさんは繁殖和牛の管理を任されている。静雄さんは「一度は教えるが、その後は本人次第。体に気を付けて元気に頑張れ」と励ます〉