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移植直後の落水などで水稲苗のジャンボタニシ食害を軽減【三重県 6月2週号】

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 【三重支局】松阪市西黒部町の有限会社喜多村アグリ(喜多村浩嗣取締役=42歳、水稲100ヘクタール、麦40ヘクタール、大豆50ヘクタール)では、水稲の収穫後に石灰窒素を散布し、苗の移植直後には落水して、スクミリンゴガイ(以下、ジャンボタニシ)による水稲苗の被害を軽減した。「ジャンボタニシは泥状の地表を滑るようにして動く。数が増えてくるのも土が軟らかいためだ。だから苗の移植直後にあえて水を落とし、一時的に土を乾燥させ固める。表層が固いとスムーズに動くことができず、地中の個体も出て来にくくなる」と喜多村取締役。「苗が枯れてしまっては元も子もない。だから天候も加味しながら、入れる水の管理を注意深く行っている」と説明する。

〈写真上:昨年の被害田〉
〈写真下:対策を施した今年の田〉