イノシシによる農業被害を防ごうと、山口県宇部市では、市や猟友会、農業関係団体などで組織する宇部市有害鳥獣捕獲対策協議会が、ICT(情報通信技術)を活用した箱わなを設置し、成果を上げている。箱わなに取り付けたセンサーは、一定以上の大きさの動物に反応するように設定でき、被害への影響が大きい成獣のイノシシを狙って捕獲できるのが特徴だ。また、捕獲の情報は管理者にメールで通知されるため、これまで大きな負担になっていた毎日の見回りが不要になるなど、省力的、効率的な捕獲ができると喜ばれている。
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〈写真:箱わなを管理する有害鳥獣捕獲員の野村敏則さん。わな上部のセンサーは地上から約50センチの高さで反応するように設定している〉