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防風林「災害への「備え」に取り組もう【2020年5月3週号】」

 ▼新型コロナウイルスによる感染症拡大を防ぐため、外出自粛が続く中で家庭ごみが増えて自治体が対応に追われているという。食料品などの消費量増加に加え、物置などを片付けて不要品を捨てる「断捨離」も要因とされている。
 ▼何もしないで家の中で過ごすのも相当にストレスを感じるもの。家族による作業の一つとして、この機会を利用し、台風や豪雨などの災害を想定した避難のシミュレーションをしてはどうだろう。
 ▼昨年の台風19号による豪雨災害などを踏まえ、内閣府(防災担当)と消防庁は、「避難の理解力向上キャンペーン」を進めている。市町村にハザードマップや避難情報の配布を求め、教育機関や福祉関係者、企業などには、避難に関する国民の理解が深まるよう普及啓発活動の実践を促している。
 ▼やり方は難しくない。まずは在住する市町村のハザードマップで自分の家が浸水などの想定地域かどうかを確認。市町村が提供する避難情報などのレベルに応じ、いつ、どこに避難するかを家族で相談すればよい。
 ▼昨年の災害を受け、ハザードマップを見直した市町村もある。ホームページなどで最新版を入手し、平時のうちに命を守る「備え」をしておこう。