長崎県雲仙市で「やぶきた」1.5ヘクタールなど茶9品種を5ヘクタールで栽培する、長田製茶代表の長田篤史さん(42)は、自社で製品化できる強みを生かしてブランド「雲仙茶」を展開。地域のスーパーなどで定期的な試飲販売に携わるほか、活動の拠点として日本茶カフェ「ぽっぽや茶葉」の経営など、消費者と顔を合わせる販売経路を多く確立している。茶の消費減少と価格低迷によって産地の存続危機がより強まっている中で、「産地と喫茶文化両方を失わないために、"急須で入れるお茶の価値"を、改めて定着させたい」と話す。
(3面・ビジネス)
〈写真:茶摘み直前の被覆するタイミングを計る長田さん〉