ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

千年の草原を後世に 年間50ヘクタール分の野草で土づくり ―― 阿蘇草原再生シール生産者の会(熊本県阿蘇郡市)(1面)【2020年5月1週号】

200430_1.jpg

 熊本県阿蘇郡市7市町村には約2万2千ヘクタールの草原が広がり、カヤ類などの野草が、千年にわたって農畜産業に活用されてきた。同郡市の農業者19人で構成する、阿蘇草原再生シール生産者の会(市原啓吉会長=70歳、阿蘇市、あか牛繁殖8頭など)では、除草機が入れない傾斜地を中心に年間延べ50ヘクタールの野草を刈り、堆肥にしたり畜舎の敷料にしたりする。野草を活用して作った農産品には同会独自のブランドを示すシール=中段写真=を貼り、道の駅などで販売するほか、県内各地と福岡県でのイベントに出展。活動を通じて景観や植生維持に貢献している。

(1面)

〈写真上:会では管理の手が回りにくい傾斜地の草を刈る〉
〈写真下:阿蘇草原再生シール〉