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新型コロナで生乳需給が大幅緩和 廃棄回避へ消費拡大急務(2面・総合)【2020年5月1週号】

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の対応に伴う影響で、生乳需給が緩和状況に陥っている。学校給食の休止に加え、緊急事態宣言の拡大を受けた飲食店などへの休業要請で、生乳生産の5割強を占める業務用需要が大幅に減少した。乳業メーカーでは、長期保存できるバターやチーズ、脱脂粉乳などへの仕向けに変更している。しかし、6月にかけて生乳生産が増加する時期を迎える中で、製造処理能力を超過すれば、行き場を失った生乳の発生が懸念される。緊急事態宣言が延長された場合は、さらに厳しい需給状況となり、生乳廃棄という最悪な事態を招きかねない。牛乳・乳製品の消費拡大へ向けた官民挙げての取り組み強化が急務だ。

(2面・総合)