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散水氷結法で凍霜害回避 オウトウ園の少雨対策にも【山形県 5月1週号】

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 【山形支局】オウトウ26アールを栽培する長井市成田の石塚虎雄さん(76)は、「散水氷結法」の原理を利用した散水施設を2006年から導入し、春先の凍霜害に備えている。散水氷結法は、凍霜害を受けるような気象条件の下で散水し、枝幹に付着した水滴が氷結する際に放出する潜熱を利用して花芽を摂氏0度前後に保ち、凍霜害から守るというもの。石塚さんは、園地の出入り口近くに掘った井戸からポンプで地下水をくみ上げて水を確保し、オウトウの列ごと地上約4メートルの高さにパイプをつなぎ、5メートル間隔に取り付けたバルブから散水している。

〈写真:散水によるオウトウの凍霜害対策に取り組む石塚さん〉