「収入保険は収入全体を補償してくれて安心だ。農業界では画期的な制度。つなぎ融資(資金)も6月中旬に申請し、7月には受け取れて助かった」と話すのは、山形県山辺町元宮でサクランボ3.8ヘクタールを栽培する株式会社多田農園の多田耕太郎代表取締役社長(65)。昨年4月下旬の低温で収穫量が平年に比べ4割ほど減ったが、収入保険のつなぎ融資を利用し、経営への影響を最小限にした。寒河江市平塩の鈴木俊一郎さん(66)も、サクランボが大きく減収したが、自然災害による被害を補償する果樹共済減収総合方式の共済金が経営を支えた。
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〈写真上:NOSAI山形の職員と相談する多田代表(左)〉
〈写真下:NOSAI山形の職員と園地を確認する鈴木さん(右)〉