高知県本山町では、棚田100筆に水位や水温、気象条件などを計測する水田センサーを設置し、ブランド米の生産拡大を図る。農業公社と農家37戸が連携し、圃場見回りなどの省力化だけでなく、品質の統一や増収に向けた栽培技術の検討につなげる。中山間地域は、ロボット農機などの導入では条件的に不利だ。一方で、産地の強みにつなげるデータ活用や、最新機器の低コスト利用など、各地の創意工夫で技術展開が進む。中山間地でのスマート農業の可能性について不定期連載で紹介する。
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〈写真:棚田を望む展望台でデータを確認する本山町特産品ブランド化推進協議会会長の川村隆重さん。「さらに品質を統一していきたい」と話す〉