国産レモンが注目を集めている。輸入自由化の影響で一時は衰退したが、消費者の安全・安心志向などを背景に復活。年間生産量は約1万トンとなっている。新興国の需要増や円安などで輸入レモンと国産との価格差が小さくなっていることも追い風となり、産地では増産へ向けた動きが活発だ。ハウス団地で集団的に栽培し、端境期となる夏場の出荷で高値販売を実現する主産地広島県尾道市の法人と、千葉県松戸市で露地栽培し、自前の直売所で人気をつかむ生産者の事例を紹介する。
(9面・特集)
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・ハウス栽培で端境期に高値販売 より強い産地へ ―― 農事組合法人レモンの郷(広島県尾道市)
〈写真:ハウスレモンの出来を確認する長畠耕一代表理事〉
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・都市部で生産・直売 魅力を消費者に ―― 鵜殿シトラスファーム(千葉県松戸市)
〈写真:直売で利用客に自家産レモンの良さを伝えている
代表の鵜殿敏弘さん(左)と弟の芳行さん〉