農林水産省は2日、東日本大震災・原発事故から9年を前に、農林水産業の復興状況を公表した。津波被災農地(1万9760ヘクタール)のうち、営農再開が可能な農地は1月末時点で、前年同期比1ポイント増の93%(1万8390ヘクタール)となり、県別では岩手や宮城などはほぼ復旧が完了した。ただ、原発事故の影響が残る福島県は4ポイント増の71%で、依然3割が復旧できていない。政府は、復興庁の設置期限の10年間延長などを柱とする2021年度以降の復興政策を定めた関連法案を国会に提出した。全ての被災地が復興を実感できるまで国を挙げたサポートが求められる。
(2面・総合)