【愛媛支局】伊予市中山町の保里文雄さん(70)は、ミシマサイコを50アール栽培する。「この地域でミシマサイコを栽培するのは私だけです」と保里さん。ミシマサイコはセリ科の多年草の植物で、根の部分は生薬の「柴胡」という。消炎、解熱作用があり、多くの漢方処方で用いられている。保里さんは漢方薬品メーカーと契約して栽培し、今年で7年目。契約先との間には栽培法や収穫後の加工方法などに厳しい取り決めがあり、それに従い栽培すれば安定した品質を保つことができる。
〈写真:乾燥させたミシマサイコの根切りをする保里さん〉