農林水産省は21日、新たな食料・農業・農村基本計画の骨子案を示した。農業の成長産業化を進める「産業政策」と、多面的機能を発揮する「地域政策」を車の両輪に食料の安定供給を図ることを基本コンセプトに位置付けた。基本的な考え方では、経営規模や中山間地域などの条件にかかわらず、農業経営の底上げにつながる対策を講じる方針を明記。具体的施策のうち、農業経営の安定化では、収入保険の普及促進・利用拡大と併せて、災害などのリスクへの対応や関連施策全体について検証。総合的かつ効果的なセーフティーネット対策のあり方を検討して2022年をめどに必要な措置を実施するとした。同省は、3月上旬にも本文原案を示す。
(2面・総合)