「水稲が平年より8割も減収になるなんて、思いもしなかった。共済金は経営面でとても助かる」と話すのは、大分県豊後大野市清川町で農事組合法人グリーン法人中野の和田梢代表(37)。ウンカや台風、獣害による被害で、共済金の支払いを受け、再建に踏み出した。また、国東市富来〈くにさきしとみく〉の農事組合法人富来生産組合は、台風により4割ほど減収になった。石丸政人代表(68)は「過去に大きな被害は少なかったが、『備えあれば憂いなし』で加入していて良かった」と話す。大分県では、水稲の作況が85となり、約2億3千万円の共済金を支払った。二つの法人に被害の様子や水稲共済加入の重要性を聞いた。
(5面・農業保険)
〈写真上:フォークリフトを運転する農事組合法人グリーン法人中野の和田梢代代表〉
〈写真下:水稲の後、麦を作付けている圃場で農事組合法人富来生産組合の石丸政人代表(右)と上野幸男事務局長〉