ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

ジビエ需要喚起へ関係機関一丸【鳥取県 2月2週号】

200213_7.jpg

 【鳥取支局】鳥取県東部地域では、シカやイノシシを地域資源として有効利用する目的で、「いなばのジビエ推進協議会」(鳥取市鹿野町)を2012年に設立した。狩猟者や解体処理者、飲食店、行政、商工会など、ジビエの関係者が連携した全国初の組織で、需要の喚起を促す普及啓発にも力を入れている。普及啓発の一環で、17年度から県全域の小中学校でジビエ給食の提供を開始。現在、県内19市町村のうち13市町村で提供している。食肉学校の講師による専門的な技術研修や、現場が求める商品の研修を料理人から受けるなど、さまざまな分野の専門家から学び、解体処理のスキル向上につながった。学んだスキルを、猟友会や協議会会員に浸透させることで、地域全体の品質レベルの向上に成功した。

〈写真:鳥取市内で和食としてジビエを提供する「鰻・郷恩料理梅乃井」店主の宮﨑博士さん〉