施設イチゴで、紫外線「UV―B」を活用した新たなハダニ類の防除技術が、農薬の削減や省力化に役立っている。静岡県藤枝市で高設イチゴ2.3ヘクタールを栽培する株式会社ジャパン・ベリーでは本圃の全面積で夜間照射し、薬剤散布回数を3分の1に減らせている。「薬剤で防ぎきれなかったハダニが、ほとんど問題なくなった」と代表の上山優さん(66)。葉裏にも紫外光を届かせるために部分的に反射シートを設置し、カブリダニ類などの天敵も併用する。UV―Bは、うどんこ病の抑制にも効果があり、同時防除も実現している。
(9面・営農技術)
〈写真:「効果が高いので、すぐに全圃場に導入した」と上山さん〉