【福井支局】県内でも特に雪深いことで知られる池田町では、収穫した野菜に稲わらをかぶせ、雪の中で冬を越す「つんぼり」という貯蔵法がある。つんぼりは、畑に半径2メートルくらいのこもを敷き、軽く土を払い葉を切り落としたダイコンなどの根菜類を、隙間なくピラミッド状に積み上げていく。その後は稲わらで周りを覆い、上から笠をかぶせ、風で飛ばされないよう縄できつく縛り完成する。わらの中で数カ月間越冬させたダイコンは、シャリッとしたみずみずしい食感で、甘味やうま味をより強く感じることができる。
〈写真:完成したつんぼりを見せる池田町農業公社の佐飛充浩次長〉