埼玉県秩父市などで養液土耕の施設キュウリ55アールを経営の柱とする黒澤忠弘さん(52)は、季節ごとの整枝や施肥など樹勢管理を徹底するとともに、一部圃場で環境制御システムを導入して増収につなげる。10アール当たり収量は全体で30トン、環境制御システムを導入したハウスは35~40トンを実現。養液供給や換気などの作業を自動化しつつ、葉の生育や気象を確認して灌水(かんすい)量などの設定値を調整する。整枝を工夫し、夏の抑制栽培では側枝での更新を繰り返して長期どりを実現する。
(9面・営農技術)
〈写真:「キュウリは樹勢のコントロールが一番大事」と黒澤さん〉