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イグサに勝る強度 七島藺の畳表を守る【大分県 9月4週号】

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 【大分支局】七島藺〈しちとうい〉は、畳表の原料であるカヤツリグサ科の作物で、国内の生産は国東半島(国東市・杵築市)だけだ。伝統産業として350年の歴史があり、最盛期には500万畳を生産していたが、国東市で畳表の製造まで行う農家は現在6戸。同市安岐町の松原正さん(64)・恵美さん(58)夫妻は、そんな伝統をつなぐ人たちだ。「七島藺はイグサと比べ非常に強度があり、粗っぽさと自然な風合いがある」と松原さん。七島藺はイグサとは別種の作物で、イグサが丸く細いのに対し、太く断面が三角の茎を持つ。

〈写真:七島藺の根元にある「はかま(葉鞘と葉身)」を打ち付けて取る作業〉