農林水産省は8月30日、2020年度予算概算要求を財務省に提出した。総額は19年度当初予算比18.2%増の2兆7307億円で、農業分野は輸出力強化やスマート農業の実現など成長産業化を後押しする分野に重点配分した。水田における飼料用米など戦略作物への転換を促す「水田活用の直接支払交付金」は、19年度当初予算と同額の3215億円を計上。農業農村整備事業関係予算は22.0%増の5388億円に拡充した。また、19年1月からスタートした「収入保険制度の実施」は、事業運営に必要な額として149億円を盛り込んだ。豚コレラ対策を含む「消費・安全対策交付金」は、30億円増の50億円に大幅拡充する。
(2面・総合)