夏季の施設栽培では、高温や強日射などによる生育不良や収量・品質の低下が問題となっている。広島県立総合技術研究所・農業技術センターでは、日射量などに応じて遮光資材を自動で開閉するシステムを開発し、夏秋トマト栽培を中心に県内外で普及が進んでいる。作物の生育に最適な光環境にすることで、徒長や裂果などを抑制し、可販果収量が増えるなどの効果がある。市販の自動カーテンでも利用でき、既存の設備を活用すれば低コストで導入が可能だ。
(11面・営農技術)
〈写真:自動開閉システムを稼働させる岡本健さん。「急激な天候変化が頻発する中、先行投資的な意味合いもある」〉