国内で堅調な需要がある業務向けネギで、経営の急成長を続ける若手農家がいる。九条ネギ中心に約14ヘクタールで周年栽培する株式会社京都知七(ともひち)は、新規就農から10年にして年商2億円超を実現した。直近2年間では、栽培面積を抑えつつ、有機物施用による増収や機械導入による作業改善などで、1日当たり出荷量を約1.5倍の1トンに増加させた。社長の重義幸さん(41)は「ゼロから始めてここまでこられた。農業を、若い人が働きたいと思える夢ある産業にしたい」と話す。
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〈写真:「今後の方向性が見えてきた。売り上げはまだまだ伸ばせる」と重さん〉