【富山支局】黒部市宇奈月内山地区では、約2ヘクタールの耕作放棄地に牛を放牧する「カウベルト事業」を実施している。カウベルトの導入後、クマが1、2回程度目撃されただけで、野生動物を農地や人家から遠ざける効果が出ているという。同地区では、立山町の畜産農家から繁殖和牛2頭を6~11月ごろに借り受け、自治振興会8人で管理。毎日交代で、野草のほか餌となるフスマや塩、飲み水の補充や、電気牧柵の電圧を確認する。
〈写真:「放牧を行っている土地は、複数の地域住民の皆さんから借り受けている。この協力が無ければカウベルト事業は行えない」と自治振興会長の竹山繁夫さん〉