政府は18日、ジビエ(野生鳥獣肉)の利用拡大に関する関係省庁連絡会議を開き、利用量の倍増目標の達成に向けた対応方向をまとめた。新たな処理加工施設の整備や移動式解体処理車(ジビエカー)の導入支援、捕獲・搬送で適切な衛生処理ができるジビエハンターの育成推進などを明記。需要拡大が見込めるペットフード業界との連携強化や、円滑な取引を後押しする捕獲・処理加工情報の共有化にも乗り出す。ジビエの利用拡大は、深刻化する野生鳥獣による農作物被害の防止だけでなく、地域資源を活用した農山村の所得向上なども期待できる。関係者が一体となって取り組みを進めていくことが重要だ。
(2面・総合)